2009年7月17日金曜日

any : i-日野キャンパス

i-日野キャンパス(any : 中丸 谷澤 勝田)

課題内容:
三次元仮想世界にて架空の(imaginary)情報化された(informationized)「i-日野キャンパス」を構想、
実空間の日野キャンパスを補完、サポートするコンテンツの提案を行う。



日野キャンパスに足りないものといったら、これですよね。

2009年6月25日木曜日

vizimo 完成編

ViZiMO -時をカケル空間-


まずは映像をご覧ください。




【コンセプト】
「夢と現実」 2つの“時”を空間化し、カケル
 夢 - 時間の感覚がない。
 現実 - 時間がある。

【夢空間について】
空中に浮かぶ夢空間はぜんぶで4つあります。
今回の映像作品では、夢空間を作るに至って「ありえない、非現実性」を大事にしました。
「カメ」という浦島太郎に出てくる、夢へと連れて行く動物を1つのキーワードに映像を進めています。
以下は個々の部屋の説明です。

①カメの水槽に入る(自分自身がカメになる)空間
映像ではこの空間に関してはかなりカットされています。
冒頭はまだ主人公が「ここはいったいどこ?」なアリス状態に陥っているので、
導入部分ということもあり「下の階に落ちる」というイベントの方を優先しました(アリスがウサギに誘導されるように。)
あとカットした理由については、自分がカメになっても、正直何をしたらいいんだろう(汗)というところがあったからです。

②カメが異常に大きく、カメに乗れる空間
カメの大きさをかなり大きくしまして、非現実性をより強調し、カメの甲羅に乗って進んでいくことで夢の中へとどんどん誘われていく感をわかりやすく表現しました。
主人公も「乗れた!」ことに興奮して、「ここはどこ?」といった不安な気持ちが薄らいでいます。

③カメと遊べるカメ公園
映像だとカメといっしょにトランポリンするシーンが私のお気に入りです。
中間発表で「カメと遊びたい」という意見があったので作りました。まあ、なかなかカメが思うように動いてくれなくて苦労しましたが;;
(ちょっと時間が経つと隅っこにかたまるんです…)
カメには移動用エンジンをつけているだけなのですが、不思議とカメとカメが遊んでいるように見えるんです、よ。ときどきカメがボールで遊んでいたりします。
この空間ではカメがカメらしく動いていることが特徴的です。
ViZiルームとしてはチャットルームに向いている部屋ですね。コミュニケーション広場といったとこです。

④ふつうの部屋…だけどカメだけが異常な空間
あれ?普通じゃん。と思って油断していると大変です。
この部屋ではカメが襲ってきます。
実はこの部屋は、「プレイヤーのあとを、カメがちょこちょこついてくる」、みたいなカワイラシイ部屋を作りたかったのですが、何をどう間違ったのかカメが襲ってくる部屋になってしまいました。ありえない空間づくりとしては意外性があって面白いかなとも思ったのでこのまま残しました。
カメの動きが読めないので避けることはほぼ不可能です。
普通の部屋だけど、「カメと人間の主従関係が逆転した」…というと人間がいつもカメをいじめているみたいな語弊がありますが、
カメが人間に向かってくる非現実性をお楽しみください。

【現実世界】
「地上」は現実世界です。
今までふわふわと浮いていた夢空間から現実(地)に足をつける、ということとかけています。地に足をつけた瞬間、夢空間がすべて壊れ、地上に降りかかってきます。

もう元には戻りません。主人公は落ちてきたオブジェクトをただただ見つめます。

このViZiルームに遊びに来た人が、この壊れたオブジェクトを見て、体験して、「あ、そろそろ現実に戻ろう」と思ってくれたらいいなと思います。


【BGM】
oo39ドットコムさまの「ディン・ドン・ドン」をお借りしました。
ポップでフワフワしてて明るい曲が理想だったのでこの曲を選びました。
oo39さまのフリー素材はどれも素敵です。大好きです。ありがとうございました。

【ViZiMO制作にあたって】
たくさんの人に遊んでもらえる空間づくり、そして何より、作り手である自分自身が楽しんでViZiMOをプレイすることを大切にしながら制作しました。

ウェブ上では「他人が作ったものを壊す」ということはなかなかできません。しかも、ちょっと触れただけで。(いやできるといえば簡単にできるんだけど、モラルやネチケット、人間的なマナーの問題で。)
時間を感じさせなかった空間から、一気に空間が“壊れる”ことによって、自分が空間で遊んだという実感(もうカメと遊べないんだな、もっと遊んでおけばよかったという気持ち)によって時間を意識したり、「壊れちゃったからもうゲームやめよう」とパソコンの電源を切ったりと、一気に自分の中でも夢/現実が切り替わる瞬間が訪れるのではないかと思います。

時間に対する新鮮な気持ちが本当に生まれるかどうかはプレイヤー自身にゆだねますが、私としては初めてこの空間に入った人が、あまり時間とか意識せずに、思う存分カメと楽しく遊んでくれればいいなと思います。
最後の最後に夢から覚めるまで、思う存分楽しんでください。